カナダのオフィスビル

カナダ・トロントの金融地区にあるオフィスビルでのブラインド生地適用に関するケーススタディ

プロジェクト背景

カナダ・トロントの金融地区に建設されたこの新築Class-Aオフィスビルは、総建築面積32,000平方メートルで、高透過性ガラスカーテンウォールを採用しています。カナダグリーンビルディング協議会（CaGBC）が定めるLEEDプラチナ認証の取得を目指し、顧客は極端な気候への適応性、スマートな日射・熱管理、低炭素特性を兼ね備えた日よけシステムを求めていました。  

顧客のニーズと課題

極寒気候への適応性：トロントの冬季気温は-20 違う Cから0 違う Cの範囲であり、高い断熱性および氷結防止特性を持つ生地が必要です。

太陽光と熱の二重制御要件：明るさと室内の熱負荷を同時に調整する必要があり、夏季には熱の侵入を防ぎつつ、冬季には太陽熱を最大限に活用できるようにする必要があります。

現地の認証とコンプライアンス：素材はLEED v4.1基準およびオンタリオ州建築基準（OBC）の要件を満たす必要があります。

ソリューション

生地の技術仕様

素材：ポリエステル70％＋RM30％

断熱性：R値8.2（極寒地域における壁断熱のOBC要件を満たす）

光透過率：セミシェーディングおよびフルシェーディング

防火等級：CAN/ULC-S102認定（炎の広がり指数 ≤ 25)

環境認証：LEED プラチナ、C2C プラチナ、EUエコラベル  

カスタマイズデザイン

BIM協働設計：Revitモデルを使用してブラインドシステムとカーテンウォール構造の接続を正確にシミュレーションし、設置公差を ≤ 1.5mm.

カーボンニュートラル施工：太陽光パネルを搭載した電動リフトプラットフォームを使用し、建設時のゼロ排出を実現。

地産品への統合：EllisDon Engineeringと提携し、ファブリックカット、フレーム組立、システム調整までの全工程を地元で実施。  

エネルギー消費量

冬季暖房エネルギー消費量を37％削減、夏季冷房負荷を24％削減。

LEED認証を102点（プラチナ基準80点）で取得し、トロント市より税制優遇措置を獲得。

ユーザー満足度：

オフィスワーカーの94％が冬季の室温の安定性を評価し、89％が夏季のグレア低減に満足した。

施設ディレクターのコメント：

「このシステムにより、建物はオンタリオ湖岸に立つ真正に気候適応型の存在となっています。」